【競輪】井上昌己が記念8勝目
「金亀杯争覇戦・G3」(3日・松山)
井上昌己(35)=長崎・86期・S1=が、昨年5月の平塚以来となる通算8回目の記念制覇を果たした。松岡貴久マークから、直線で大外を強襲した。最終3角から激しいつばぜり合いを繰り広げた平原康多が2着、神山雄一郎が3着だった。
本当に激しいデッドヒートを制したのは井上だった。最終3角では内から神山、松岡、石井、平原が4車並走。4角からは平原、神山がさらに激しく踏み合う。その後方で息を潜めていた井上は、直線で外に持ち出し、一気に突き抜けた。
1年半ぶりの記念制覇。「久しぶりだが、焦ることなくチャンスがあればと思っていた」。その言葉通りに、巡ってきた勝機をしっかりとつかみ取った。
今回は、追加配分での出場だった。初日から最適なセッティングを追い求めて試行錯誤を繰り返した。決勝でもハンドル、サドルなどを調整。最高の走りにつながった。
名古屋F1(10~12日)を経て、小倉でのG1競輪祭(21~24日)へと向かう。「地元地区での大一番だし、いい結果につなげたい」と奮闘を誓った。