【競輪】関東勢決意の出陣!平原が先頭

 「KEIRINグランプリ2014・GP」(30日、岸和田)

 「KEIRINグランプリ2014」は30日、岸和田競輪第11R(午後4時30分発走)で優勝賞金1億円を懸けて争われる。29日は出場9選手による公開練習が行われた。

 不完全燃焼では終わらない。平原康多(32)=埼玉・87期・SS=が強い決意をもって岸和田グランプリの発走台につく。18日の前夜祭、27日の前検日共同インタビューを通して「去年のグランプリは力を出し切れず終わった。今年は力を出し切って終わりたい」と自分自身に念を押すように繰り返した。

 「グランプリは毎年『これで最後』と思って臨んでいる。去年もそう思って走ったが、最後まで力を出し切れなかった。脚が余ってレースが終わってしまい、応援してくれる人をがっかりさせてしまった」

 今年前半は選手会脱退騒動のおわび行脚でファンと接する機会も増え、考え方が変わったようだ。「僕に期待してくれる人たちを裏切れない。関東の先頭で力を出し切るだけ」と戦法への迷いは全くない。

 番手を回る武田豊樹(40)=茨城・88期・SS=は、2年ぶりのグランプリ出場を特別な気持ちで迎えている。昨年は7月に追走義務違反、12月に選手会脱退騒動と、いろいろなことを乗り越えて岸和田グランプリにたどり着いた。「いろいろあったが、ファンに貢献するために着外を減らす競走を自分の課題にして走ってきた結果、グランプリに出場できた。今年最後の競走でしっかり勝ちにこだわるレースをする」と、優勝を目指しシビアな走りに徹する構えだ。

 神山雄一郎(46)=栃木・61期・SS=は関東3番手でなく「武田の番手」を強調する。5年ぶり15回目のグランプリ出場の競輪界のレジェンドは、ラストチャンスと位置づけて臨む。「今年は1月平のチャリーズ杯で武田に離れたところから始まった。落車などもあったけど、武田に離れないようにと練習を見直して、今年の後半は戦える脚になってきた」と、常に武田の存在を励みに苦しい練習を乗り越えてきた。直前の広島記念で武田と3回連係し、優秀、決勝でしっかり差し切った。悲願のグランプリ制覇へ神山は武田後位から鋭脚を繰り出す。

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