【競輪】デイリーユニ東口&稲毛が闘志
新春から快進撃だ-。競輪の和歌山勢から“トラのしっぽ”のデイリーロゴをユニホームにつけている東口善朋(35)=85期・S1、稲毛健太(25)=97期・S1=をピックアップする。
和歌山を引っ張る2人が、気持ちを新たに戦いに挑む。東口善朋は昨年を「良かったのか、悪かったのか、トータルで波があった」と振り返る。落車が多く不本意な成績が続いたと思えば、今年6月の宇都宮での高松宮記念でG1初の決勝進出。結果は5着に敗れたが「乗れたのは大きかった」と自信を深めた。11月の和歌山F1では優勝。「地元で責任を果たせたかな」と話しながらも、決して満足のいく一年ではなかった。
今年はさらにパワーアップしたい。「安定感を増して、常に上の舞台で走られるように。G1の決勝も1回乗るだけだと、まぐれだと思われるので、乗るという強い気持ちで」と気を引き締める。
また、初戦は地元・和歌山記念。「ギア規制で軽くなるけど、対策も考えている。不安はあるけど、みんな条件は一緒。優勝しか考えていません」と闘志を燃やした。36歳を迎える年男は、ますます血気盛んだ。
稲毛健太も昨年はケガに泣かされた。2月の高松G1全日本選抜でゴール後に落車して右鎖骨を骨折。4月の伊東G2共同通信杯で復帰したものの、本調子を取り戻すには時間がかかった。「落車して見つめ直すことができた。できないことができた」と話した。
復活のきっかけとなったのが7月の小倉ナイター。パーキンスが人気を集めたが、まくって優勝。同月の向日町ワールドステージでもパーキンス、ボティシャーを撃破して1着。強豪外国人を立て続けに倒した。
今年の目標は「とにかく一戦一戦集中して走る」。さらなる飛躍の年にする。