【競輪】奈良初のガールズ選手誕生!
奈良に待望のガールズ選手が今年誕生する。現在、競輪学校で108期生として鍛錬している元砂七夕美(19)、溝口香奈(29)、島田優里(20)の3人だ。
元砂は今期初めてS級に昇格した元砂勇雪(23)=奈良・103期・S2=の妹。13年夏の全国高校総体ではポイントレースで優勝した実力者で、デビュー後の活躍が最も期待される。兄の勇雪は「妹はアマチュアで中長距離を走っていたこともあって地脚型ですね。瞬発力は課題かなと思います」と話す。それでも「地脚に関しては、周回練習をしていても強いですよ。僕も離れそうになるぐらいですから」と明かした。
溝口と島田は、中川武志(48)=奈良・60期・A3=の弟子。12年10月から、中川の下で本格的にトレーニングしてきた。師匠は「溝口さんは、負けん気が強い。ガッツがあるので、そこはプロ向き。島田さんは追走技術にいいものがある。前の選手との車間を狭くして走れる。そこはプロとして面白いと思う」と話した。ガールズ候補生の3人は、3月に卒業予定。デビューに備える。
奈良支部は競輪場関係者によるバックアップのおかげで、女子選手の練習環境は充実。現在では“女子道場”と呼ばれる部屋が設置されローラーはもちろん、シャワールームも完備。中川は「女子の練習環境としては、全国でも一番恵まれているかもしれない」と胸を張っていた。