【競輪】奈良記念は浅井康太が優勝

 元横綱の曙(中央)とマスコットキャラクターの飛天ちゃん(右)に祝福される浅井康太(左)
3枚

 「春日賞争覇戦・G3」(23日、奈良)

 11Rで決勝戦が行われ浅井康太(31)=三重・90期・SS=が打鐘4角まくり1着。昨年12月30日の「KEIRINグランプリ2015」(京王閣)以来、記念では通算16回目の優勝を飾った。浅井を追走した山内卓也(愛知)が2着に入り、最終バックから外を踏み上げた新田祐大(福島)は3着だった。

 昨年のグランプリを制した浅井だが、今年はこれが初優勝。表彰式では「ホッとしました」と表情を緩めた。

 レースは誘導員の直後に浅井-山内が入り、単騎の芦沢大輔(茨城)が3番手。新田-和田圭(宮城)が4、5番手で、単騎の石井秀治(千葉)、吉本卓仁(福岡)が6、7番手。古性優作(大阪)-三谷将太(奈良)は後方で周回を重ねる。

 赤板前から動きはあったが、主導権を握ったのは古性-三谷。ハイペースで飛ばすが、いったん8番手に下げた浅井が、打鐘4角から山内を連れて猛然と踏み上げる。古性マークの三谷が番手まくりを敢行するが、その上をまくり切った浅井が先頭でゴール。山内が続いて2着。中団で詰まっていた新田は最終バックでようやく車を外に持ち出して踏んだが、3着が精いっぱいだった。

 ヒーローの浅井は「道中はどこでも良かった。(勝負どころで)前にいた新田君の動きだけ(を警戒すればいい)と思った。ダービー(日本選手権=3月8~13日)に向けていい弾みになりました」と語り「先行、まくり、差しと何でもというスタイルですから、今回はしっかりと自力を出せた」と4日間とも自力で戦えたことに満足げだった。

 最後に、表彰式にプレゼンターとして登場した大相撲の元横綱でプロレスラーの曙については「失礼かもしれないけど、怪物みたいでした。すごく大きい」と驚いていた。

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