向日町G3特集・【中国地区】松浦悠士
「平安賞・G3」(9月2日開幕、向日町)
ダービー王が激戦必至の向日町記念に参戦する。今年のG1・日本選手権(京王閣)を制して、賞金ランキングでトップを独走している松浦悠士(30)=広島・98期・SS。脇本雄太(福井)、新田祐大(福島)がナショナルチームの活動で東京五輪が終了するまで不在が多かった時期に清水裕友(山口)とのゴールデンコンビで競輪界を引っ張ってきた。
今年は年初から目標に掲げていた日本選手権を有言実行で制覇。連覇を狙ったG1・オールスター(平)では準決勝で敗退したが、直後の松戸記念ではきっちりと優勝。あっさりと軌道修正してみせた。
次なる目標は年間最多獲得賞金額の更新だ。松戸記念の優勝で既に1億4986万2000円(8月26日現在)を稼ぎだし、今年のグランプリ(静岡)を制覇すれば三谷竜生(奈良)が2018年にマークした2億5531万3000円の記録を破る可能性が高い。記録達成のためにも着実に賞金を積み重ね、グランプリを迎える必要がある。
目標達成へ打ち破るべきは本格的に競輪へ復帰した脇本と新田の五輪代表コンビだ。純粋な脚力だけなら代表組がリードするが、ヨコの動きや立ち回りを加えた総合力での勝負となれば松浦に勝機は十分。世界の舞台で戦ってきた2人と、競輪界を引っ張ってきた松浦が激突する今年の向日町記念は初日から目が離せない注目のシリーズとなる。