【高松競輪】大槻寛徳、自分でもビックリの伸び 2日目優秀でも見せ場ある
「玉藻杯争覇戦・G3」(1日、高松)
初日特選3個レースで、最も強烈なインパクトを残したのが大槻寛徳(38)=宮城・85期・S1。12Rは人気を背負った四国の大砲・太田竜馬(徳島)が不発。いいタイミングで先行した柴崎淳(三重)-近藤龍徳(愛知)でワンツー決着に見えたが、直線で中を鋭く伸びた大槻が1着をもぎ取った。
大槻といえば昨年5月の全プロの1000メートルタイムトライアルで好タイムをたたき出したことで有名。出場枠を2つも持っていた同県の早坂秀悟に「1つくれ」と申し出て出場した。それまでは自転車競技経験が乏しかった大槻が、前年の優勝タイムを上回るほどの好走。これで自信をつけた大槻は、本業でも大活躍。1着量産モードに入ったのだ。
「冬に入る前、ちょっと良くなかった」と明かす大槻だが、直前の静岡F1で完全優勝。「やっと上がってきました」と確かな手応えをつかんで高松入り。1走目から早速、結果を出した。「やっぱりいいですね。思っていた以上に伸びました」とニンマリ。2日目は12R優秀「チータカカップ」に登場する大槻は、佐藤慎太郎(福島)に前を任す。佐藤がうまく好位を確保しそうなだけに、大槻は初日同様、豪脚を披露するかもしれない。