【松山G3】伊藤豊明の豊かな明るい車券
「G3・施設整備等協賛競輪 道後温泉杯争覇戦」(11日、松山)
3日目を振り返りたい。全体的にまくりが決まった印象だ。
10Rは菊池岳仁(長野)が別線を意識しすぎた。片岡迪之(岡山)は流れを見極めてスパート。持ち味を発揮して1着を取った。11Rは真鍋智寛(愛媛)がよくこのメンバーでの戦いを乗り切った。後ろを連れていい位置から仕掛けた。突き抜けて1着になった四国3番手回りの原誠宏(香川)の伸びは目を見張るものがあった。そしてラインで上位独占という最高の結果になった。12Rは新田祐大(福島)が3番手を取って盤石の態勢。レースプランが豊富で脚はもちろん、組み立ても光る。飯野祐太(福島)は絡まれながらも最後まで食い下がった。最終バック最後方から伸びた坂本健太郎(福岡)も素晴らしかった。
12R 展開は4車で結束する四国勢が、新田を後方に置く動きに出るだろう。先頭を任された真鍋が果敢に風を切るが、最終的に新田が中団位置。片岡は展開待ちになりそうだ。新田が豪快にまくって勝利をつかむ。飯野は付き切れないとみて、まずは四国勢の番手を回る吉田智哉(愛媛)との28。吉田後位の福島武士(香川)の強襲があれば21。片岡と連係する坂本健太郎(福岡)が伸びれば23。(伊藤豊明・本紙評論家)