【玉野競輪】111期の山口龍也は自在脚を駆使 地元の新人を撃破へ総力戦だ
「ミッドナイト競輪・チャリロト杯・F2」(9日、玉野)
今場所のチャレンジステージは119期生5人が中心。いずれも準決に進出。それぞれが持ち味を発揮しようとしている。119期生より4年先にデビューした山口龍也(27)=長崎・111期・A3=は、戦法を自在にチェンジしながら奮闘中だ。
2017年7月に玉野でデビュー。19年7月にA級2班へ昇格したものの、20年1月にA級3班へ降格。21年1月にA級2班へ再昇格したが、同7月にA級3班へ。なかなかA級上位に定着できないが、同9月に武雄でデビュー初優勝。最近は戦法を自在にチェンジ。今年1月の別府から3場所連続で決勝に進出と、安定した走りを見せられている。
妹の伊吹(116期)はガールズケイリンの人気レーサーとして有名だ。師匠は同じ佐藤幸治(長崎)で、兄妹で練習することも多くなっている。
今場所の初日(8日)2Rは4着。周回中は6番手で、赤板前からジワッと上昇し、前団にプレッシャーをかけたが、正攻法の白井優太朗(広島)に突っ張られて6番手に戻される。最終3角からまくり上げたが、2車を抜いただけ。それでも、予選4着の中では競走得点上位のため、準決に進出できた。
2日目(9日)は4Rに登場。九州4車は結束せず、原井剣也(福岡)-平総一(熊本)とは別で、宮原英司(長崎)を連れて「自力、自在にやります」とのこと。今場所に特別昇班を狙う米嶋恵介(岡山)が何とも強力だが、山口は展開を読む力がある。好機を逃さず動いて、4場所連続の決勝進出を目指す。