【地方競馬】ヤマノファイトが逃げ切る 南関東クラシック三冠の1冠目を奪取
「羽田盃・S1」(9日、大井)
南関東3歳クラシック三冠の1冠目が争われ、1番人気のヤマノファイトが逃げ切って奪取した。2着は7番人気リコーワルサー、3着には4番人気のハセノパイロが入った。なお、1~5着馬は「東京ダービー・S1」(6月6日・大井)、優勝馬は「ジャパンダートダービー・Jpn1」(7月11日・大井)の優先出走権を獲得した。
手綱を取った本橋孝も、見守った矢野義師ら陣営も、想定外の展開での戴冠となった。逃げるとみられていたワグナーコーヴにエンジンがかからず、外からリコーワルサーやポンドゼルクが迫ってきた。1コーナーでは、ヤマノファイトが押し出されるように先頭へ。結局、そのまま押し切って、南関東転入以来の重賞3連勝を決めた。
「いろんなパターンをイメージしていたんですが、(逃げるのは)まったく想像してませんでした」と殊勲の鞍上。それでも「馬を信じていたし、他馬が来れば来るほどエンジンがかかった」と愛馬と絶賛した。
矢野義師は「予想外の展開だったけど、馬に風格が出てきた。次もきっちり仕上げます」と東京ダービーを見据える。本橋孝は2012年に他厩舎のプレティオラスでダービー制覇の経験がある。今回は尊敬する師匠との二人三脚で栄光を目指す。