「のじぎく賞」（１７日・園田）

　１０番人気のトゥリパが昨年１０月の兵庫若駒賞以来となる重賞２勝目を挙げた。２着は６番人気のアクアレジーナ、３着には２番人気のレコパンハロウィーが入り、３連単は２４万１１６０円の大波乱。１番人気のエグジビッツは６着に終わった。

　執念の積極策が勝利を引き寄せた。トゥリパは果敢にハナを奪いマイペースに持ち込もうとしたが、１周スタンド前でアクアレジーナが外からスパートしてくると、無理せずに２番手に控えた。２頭で後続を引き離す形となり、３角過ぎからは一騎打ちの様相。直線で激しい追い比べとなったが、最後は半馬身差をつけて、先頭でゴールした。

　３戦ぶりにコンビを復活となった吉村智は「スタートだけは出して行こうと思った。最後も気持ちで負けないように」と振り返った。同馬のオーナーは１７年１月４日に勇退した元調教師で自身の師匠でもある橋本忠男氏だけに、思い入れも強く「この馬で勝てたことが良かった」と笑顔を浮かべた。

　平松徳師は次走に関して「オーナーと相談して」と明言を避けたが、グランダムジャパン３歳シリーズ最終戦の関東オークス（６月１３日・川崎）か、兵庫ダービー（６月７日・園田）へ向かう見込み。勢いに乗って３つ目のタイトルを狙う。