【地方競馬】リッカルドが重賞4連勝で大井記念を制覇
「デイリー盃 大井記念・S1」(23日、大井)
開催3日目の11Rで争われ、1番人気のリッカルドが、道中5番手から直線で外を伸びる横綱相撲。JRAから転入して重賞4連勝を飾り、「帝王賞・Jpn1」(6月27日・大井)へ名乗りを上げた。2着は先行した9番人気のサブノクロヒョウが粘り、2番人気のヒガシウィルウィンは3着死守がやっとだった。
降りしきる雨の中のレースで、芦毛の馬体は道中を内5番手から4コーナーで持ったまま大外を進出。直線へ向いて先頭に立ったサブノクロヒョウを一瞬で交わすと、そこからようやく満を持して鞍上の矢野貴が右ムチを振るった。「手応え十分。あとはどれだけ離してくれるかと思った」。終わってみれば最速の上がり38秒5で、2着に3馬身差の完勝だった。
前走のブリリアントCに続いて2000メートル戦を制したことも大きい。「馬の方が賢かった。落ち着いていたし、リズム良く走って、はじけそうなイメージがあった」と鞍上は感心しきり。距離適性を改めて証明した。
管理する佐藤裕師も「距離は千四から二千までこなす。最後は突き放す競馬。この距離にも適性がある」と自信たっぷり。今後について「帝王賞を視野に入れて仕上げたい」と指揮官は宣言。再び大井2000メートルの舞台で、ピンクのシャドーロールがJRA勢を迎え撃つ。