【地方競馬】ヒカリオーソが雲取賞V 逃げ切って新設重賞の初代王者
「雲取賞・S3」(7日、大井)
開催4日目の11Rで行われ、4番人気のヒカリオーソが逃げ切って、新設重賞の初代王者に輝いた。断然の1番人気に支持されたミューチャリーは中団から差を詰めたが、2馬身差の2着確保がやっと。3着には積極策を取った13番人気のカジノフォンテンが粘った。なお、1~3着馬は「第42回京浜盃」(3月20日、大井)、1、2着馬は「第64回羽田盃」(4月24日、大井)の優先出走権を獲得した。
南関東ゆかりのフリオーソ産駒が、春のクラシックへ名乗りを上げた。今年から重賞に格上げされた伝統レースを制したヒカリオーソは、441キロの小柄な栗毛馬。馬場は道悪でも、泥ひとつかぶらない独り旅だった。
「本当は控えていくつもりだったけど、あまりにもスタートとダッシュが良かったんで、これで行かないと消極的になってしまう」と鞍上が腹をくくっての主導権。3角過ぎで気合を付けられると後続をさらに突き放し、長い直線も危なげない逃げ切りのパフォーマンスだった。
これで“川崎の若武者”瀧川寿は、昨年のNARグランプリ最優秀2歳牝馬のアークヴィグラスと合わせて、牡牝ともにクラシック候補ナンバーワンの主戦騎手に。今週末には同馬でJRA重賞・デイリー杯クイーンC(東京)への挑戦も決まっており、デビュー7年目は飛躍の年になりそうだ。