フランスから来日した“美し過ぎる”ミカエル・ミシェル騎手（２４）＝川崎・山崎裕＝が２９日、川崎競馬５Ｒで１番人気のベルロビンに騎乗して１着となり、地方競馬初勝利を挙げた。２７日の地方デビューから１４戦目で、早くも結果を出した。

　この日は、ここまで２鞍に騎乗して、３Ｒで１１着、４Ｒでは７着。単勝１・９倍の人気を背負って臨んだ５Ｒは、好スタートを決めて道中は外々を先行。内の２頭の脚色が鈍ると、４コーナーでは早くも先頭に立ち、直線は独壇場で２着馬に６馬身差をつけた。

　ゴールを駆け抜けたミシェルは、右手を何度も大きく振り回して喜び、場内のファンからは拍手と大歓声が沸き起こった。満面の笑みで引き揚げてきた美し過ぎる騎手は、馬上でハートマークを作って勝利のポーズ。「素晴らしい！やった！という気持ちです。競馬場に足を運んで応援してくださった皆さま、ありがとうございます。みんな大好きです！」と周囲の祝福に応えていた。

　ベルロビンを管理する佐藤裕調教師は「前走で勝ったＶＴＲも見せて、１列目のいいポジションに付けてくれという指示でしたが、道中はもまれずに、この馬の良さをうまく引き出してくれました。１００点ですね。明日も自分の厩舎の馬に乗ってもらうので、楽しみにしています」と期待を膨らませた。