【地方競馬】アランバローズが全日本2歳優駿V 南関東馬が独り旅でJRA勢を一蹴
「全日本2歳優駿・Jpn1」(16日、川崎)
開催3日目の11Rで行われ、南関東のアランバローズがデビューから5戦5勝で2歳ダート王者に輝いた。好スタートからハナを切った2番人気がそのまま逃げ切り、2番手追走から2着に粘った6番人気のランリョウオーに5馬身差をつけた。3着には8番人気のルーチェドーロがJRA馬最先着で入った。
ロケットスタートからの独り旅は、4つのコーナーを回ってのゴールまで、後続に影さえ踏ませなかった。「内側に何頭か行きたそうな馬がいたけど、思いのほかスタートが良かったので、気持ち良く自分のリズムで行った方がいいと思った」と手綱を取った左海誠。前走のハイセイコー記念では初めて2番手で折り合う競馬を見せたが、5連勝目は持ち前の卓越したスピードで押し切った。
南関東所属馬の勝利は、昨年のヴァケーションに続いて2年連続。管理する林正人師は「スタッフ一同、南関東を代表する気持ちで臨みました」と振り返り、「3コーナーあたりで、このまま行けるのでは」と、勝利の手応えを感じたという。
今後について同師は「ここが最大の目標だったので、いったん一息入れて、その後は白紙です」と話したが、3冠レースに照準を合わせていくのは既定路線。今年はエメリミットで東京ダービーを勝っており、同厩舎でのダービー連覇の夢が広がってきた。
ランリョウオー(2着)「勝ち馬の方が速かったですね。勝てる気がしなかった、距離が伸びて逆転あるかも」(本橋孝)
ルーチェドーロ(3着)「最後はじりっぽくなってしまったが、3着までよく粘ってくれた。距離は長い方がいいかも」(戸崎圭)
バクシン(5着)「初ナイター、初の小回りがこなせた。この経験を生かして成長していければ」(斎藤)
デュアリスト(7着)「前に入られて、スイッチが入らないまま、馬のスピードが生かせなかった」(北村友)