【川崎記念】カジノフォンテンがJRA勢を撃破 逃げ切って交流G1初制覇
「川崎記念・Jpn1」(27日、川崎)
開催3日目の11Rで今年最初の交流G1が行われ、4番人気のカジノフォンテンが逃げ切ってJRA勢を撃破した。重賞は昨年の勝島王冠以来の3勝目で、G1級は初制覇。単勝1・9倍で圧倒的な1番人気に推されたオメガパフュームは、末脚及ばず3馬身差の2着に敗れた。
張田昂とコンビを組んで11戦目。カジノフォンテンが交流G1馬まで上りつめた。真骨頂の逃げでゴールを駆け抜けると、鞍上は右腕で派手にガッツポーズ。「ペースを崩さないようにだけ心掛けた。すごく手応えが良かった。本当にうれしい」と喜びをかみしめる。もちろん主戦にとってもG1級初勝利だ。
昨年末の東京大賞典では、オメガパフュームに首差の2着に敗れたが、リベンジも果たせた。「すごく成長している。この馬と一緒にどこまで行けるか、挑戦したい」と張田昂の夢は膨らむ。
重賞6勝を誇った母のジーナフォンテンが、2003年に3着で涙をのんだ川崎記念の舞台で、孝行息子が悲願を成就。地方馬による優勝もフリオーソ以来、10年ぶりの快挙だ。今後は、かしわ記念(5月5日、船橋)を大目標に据えて休養。山下貴師は「直行するか、どうかは、これから考える」と春の戦略をじっくり練る。
オメガパフューム(2着)「馬場が前残りで、前の馬が止まらなかった。馬は一生懸命走ってくれたけど、レースのリズムが良くなかった」(M・デムーロ)タービランス(4着)「しっかり走ってくれ、フワッとするところも見せませんでした。馬も良くなっている」(笹川翼)
ミューチャリー(5着)「馬場もペースも合わないのに、よく走ってくれた」(御神本訓)
ロードブレス(6着)「頑張りました。しょうがない。馬は右も左も関係ない。3、4コーナーで反応が良くなかった」(ルメール)