【雲取賞】ランリョウオーが重賞初制覇 クラシック三冠の有力候補に
「雲取賞・S3」(18日、大井)
開催4日目の11Rで行われ、ランリョウオーが重賞初制覇を成し遂げた。1番人気は道中2番手から直線で豪快に抜け出した。接戦になった2着争いは、2番人気のトランセンデンスが3番人気のタブラオを鼻差制した。なお、1~3着馬は「第44回京浜盃・S2」(3月24日、大井)、1、2着馬は「第66回羽田盃・S1」(4月29日、大井)の優先出走権を獲得した。
ランリョウオーが天敵不在の今年初戦で、待望の初重賞タイトルを手中にした。昨年の2歳重賞路線では、ハイセイコー記念と全日本2歳優駿でアランバローズの後じんを拝して連続2着だった。
好スタートから、逃げるノートウォージーの2番手をキープ。手綱を取った本橋孝が「抜群の競馬センスに磨きが掛かった感じ。1頭になって遊ぶところはあったけど、それだけ余裕があったということ。現状で課題はありませんね」と評価。道中は鞍上とピッタリ折り合い、最後の直線では残り1Fできっちり抜け出す正攻法で、後続に3馬身差をつけた。
もちろん、この春はNRAグランプリ最優秀2歳牡馬になったアランバローズに借りを返して、クラシック制覇が大目標。羽田盃、東京ダービーを制した経験を持つ本橋孝は「2回負けてるので、次は負けられません。お客さんのいる前で勝ちたいです」と雪辱と戴冠を誓っていた。
トランセンデンス(2着)「いい競馬でした。初コースでも冷静。今日は勝ち馬に展開が向いていた。逆転の目はある」(森泰斗)
タブラオ(3着)「いい馬ですよ。手応えもあるし、いい感じで遊んでいる。クラシックで面白くなるよ」(真島大)
ギガキング(4着)「スタートは大丈夫だった。3、4コーナーでもついて行けて、最後も伸びていった」(和田譲)
ノートウォージー(5着)「一線級相手では、まだまだ。もう少し成長してくれないと」(的場文)