【マイルグランプリ】ティーズダンクが競り勝って波乱 次走は川崎スパーキングサマーC
「マイルグランプリ・S2」(5日、大井)
開催4日目の11Rで行われ、ティーズダンクが南関東で重賞2勝目を挙げた。中団から脚を伸ばした8番人気は、ゴール前で3番人気のグレンツェントとの競り合いを首差で制した。断然人気のモジアナフレイバーは、直線で早めに先頭に立ったが伸び切れず3着に終わった。なお、1、2着馬は「第68回日本テレビ盃・Jpn2」(9月29日、船橋)の優先出走権を獲得した。
ティーズダンクは道中を5番手で流れに乗る理想的な運び。圧倒的人気のモジアナフレイバーを目の前に見ながら競馬した。「スタートからリズム良く走れるようにと思っていた。ちょうどモジアナがいて、いい目標にできた」と矢野貴は脚をためると、3角から進出した。
最後の直線では先頭に立ったモジアナ、外から迫るグレンツェントとの末脚勝負。一度はグレンツェントに伸びられたが、ゴール前で中を割って差し返した。「いい叩き合い。馬がよく踏ん張ってくれた」と鞍上はパートナーに最敬礼する。
2歳時に門別のサンライズカップ、3歳で戸塚記念を制し、古馬になっても重賞V。管理する水野貴師は「馬体重は12キロ減っていたが、歩き方も問題なかった」と順調な成長ぶりを実感。「次走は川崎のマイル重賞を予定している」とスパーキングサマーカップ・S3(31日)への参戦を宣言した。勢いに乗って、夏の主役に躍り出る。
グレンツェント(2着)「年齢を重ねて、引っ掛かるところがなくなって、乗りやすかった。最後は惜しかったが、内と外の差かな」(本田重)
モジアナフレイバー(3着)「道中の感じは良かったが、コーナーで少し窮屈になったし、最後伸び切れなかった」(真島大)
ワークアンドラブ(4着)「ゲートで待たされて、落ち着きを欠いた。逃げ馬より外の枠だったので、ハナに行けなかったが、気持ちはレースに向いていた」(笹川翼)
キングランズガング(5着)「人気馬が前にいて、うまく追走できたが、もう少し位置取りが前でも良かったかも」(本橋孝)