「ダイオライト記念・Ｊｐｎ２」（２３日、船橋）

　５番人気のノーヴァレンダが、鮮やかに逃げ切り勝ち。交流重賞２勝目を飾った。中団から早めに仕掛けた８番人気のＪＲＡ馬エブリワンブラックが２馬身半差の２着に食い込み、３番人気のミューチャリーが３着まで末脚を伸ばした。

　ＪＲＡでの不振から南関東に新天地を求めたノーヴァレンダ。好スタートから一度も主導権を渡さず、見事な復活劇だ。

　滞留人数５０００人が上限とはいえ、ファンの入場を再開した船橋競馬場にレース発走のファンファーレが鳴り響くと、大拍手が巻き起こった。

　ゲートを真っ先に飛び出したノーヴァレンダは、内から行く構えを見せたメイショウカズサを抑えてハナを主張。そのまま馬場１周半を逃げ切った。

　この日の馬体重はデビュー以来、最も重い５４９キロ。手綱を取った森泰斗は「正直、返し馬で少し重めだと思った」と明かす。それでも、２周目の３～４角で昨年覇者ダノンファラオが迫っても、これを楽に突き放した。

　「勝ちたかった地元のビッグレースを勝てて感無量です。最後の４コーナーでは分が悪いかと思ったけど、ステッキに反応してくれ、地力で勝ってくれました」と鞍上。

　このレースの地方馬による勝利は２００９年フリオーソ以来１３年ぶり。６歳とはいえ、まだキャリア１７戦と使い込んでいないだけに、今後はさらに上のグレードレースでの健闘も期待される。