【地方競馬】大接戦を制してシャマルが重賞初V!砂の短距離界に主役候補が誕生

 喜びのシャマル陣営
 3頭による大接戦を制したシャマル(右)
 大接戦を鼻差制したシャマル(手前5番)
3枚

 「東京スプリント・Jpn3」(20日、大井)

 4番人気のシャマルが、ゴール前3頭による大接戦を制して重賞初制覇。昨年の覇者で1番人気に支持されたリュウノユキナは鼻差の2着。8番人気だった南関東のギシギシが、さらに首差で3着に食い下がった。

 スマートダンディーの回避により、補欠から繰り上がり出走。シャマルがチャンスをモノにした。ゴール前は3頭による大接戦を演じ、昨年の覇者リュウノユキナを鼻差抑えて、初タイトル獲得に成功。ダート短距離界に新星が誕生した瞬間だ。

 道中は5番手。先行勢を見る位置に付け、直線入り口で外から一気にスパートすると、粘るギシギシと壮絶な競り合い。そこへリュウノユキナが内から迫り、3頭が鼻面をそろえてゴールした。

 「正直、分かりませんでした。何とか出ててくれと祈ってましたが、先生(松下武士師)が笑顔で迎えてくれたのでホッとしました」と殊勲の川須栄彦。人馬ともに初の大井ナイターだったが、JRAと南関東の一線級スプリンターを見事に破ってみせた。

 今後について松下師は「馬の状態を確認して、オーナーとも相談してから」としたが、この夜の手応えについては「馬にとって自信になったと思います」と笑顔。この勝負強さを武器に、短距離ダートグレード路線の主役に躍り出る。

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