【地方競馬】アールロッソが初重賞制覇!ピンチヒッター町田直希が会心騎乗で導く
「しらさぎ賞・S3」(27日、浦和)
2番人気のアールロッソが中団から徐々に進出し、粘る1番人気のダノンレジーナを1馬身差かわして重賞初制覇。逃げた5番人気アルコレーヌが3着に粘った。なお、1着馬は「第26回スパーキングレディーカップ」(7月6日・川崎)の優先出走権を獲得した。
JRAから移籍4戦目の6歳牝馬アールロッソが、新天地でうれしい重賞初勝利だ。父サウスヴィグラス、母の父サンデーサイレンスという良血馬。JRAでは3勝クラスで頭打ちだったが、地方の舞台で味のあるレースを見せた。
向正面では中団につけ、3コーナー手前から徐々に進出。最後の直線へ向くと、ハナを主張したアルコレーヌをダノンレジーナがねじ伏せたところに、外から襲いかかった。
疾病の張田昂から直前で乗り代わった町田直希にとって、重賞勝利は20年の同じレース以来。「久々に勝てましたね。急きょだったですけど、クセもなく乗りやすい馬でした。王道の競馬をしてくれて気持ち良かったです」と笑顔で振り返った。
管理する山下貴之師も「目標はここだったし、しまいのしっかりしている馬。ジョッキーもビデオを見て、うまく乗ってくれました」と即席コンビの人馬を絶賛。今後については「距離適性もあるし、相談して決めます」とじっくり戦略を練るが、もうひと花咲かせる予感は十分だ。