【地方競馬】“脇役”ベルレフォーンが園田の菊水賞制覇 同厩バウチェイサーはまさかの3着

 菊水賞を制したベルレフォーンと関係者(撮影・中山伸治)
 大外強襲で菊水賞を制したベルレフォーン(左)=撮影・中山伸治
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 「菊水賞」(7日、園田)

 開催3日目の11Rで行われ、3番人気のベルレフォーンが直線で大外を伸びて、兵庫3歳クラシックの1冠目を制した。2着は3番手から伸びた4番人気のエイシンクエーサー。圧倒的な1番人気に支持されたバウチェイサーは逃げられず3着。新子雅厩舎の2頭が1、3着で明暗を分けた。

 前評判通りに新子雅厩舎が菊水賞を制したが、勝った馬は脇役扱いのベルレフォーンだった。「ベルレは直線に入ったときの勢いがいいので、勝つなと思った。バウは人気をして攻める競馬が裏目に出たかな」。トレーナーは2頭出しの結果に一喜一憂した。

 レースはニネンビーグミが逃げて、バウチェイサーは4番手。ベルレフォーンは10番手からコーナーを回るごとに番手を上げ、最終4角では5番手。そこから外へ進路を取ると、はじけるように末脚を伸ばした。「こんなにペースがハマるとは。外へ出して、これはと思った」と下原理。騎手自身の菊水賞6勝目は喜びより驚きが上回った。

 勝って悩ましい新子雅師は今後を思案。「一応、2頭とも兵庫チャンピオンシップ(5月4日)を使う。その後は兵庫ダービー(6月9日)か高知の黒潮ダービー(6月20日)か。変則3冠もありかな」。脇役返上の快挙は指揮官に戸惑いを残した。

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