“大井の帝王”が、またまた新たな領域へ－。日本競馬史上での最多勝記録を更新中の的場文男騎手（６６）＝大井＝が、８日の大井競馬１Ｒで前人未到の地方競馬通算７４００勝（他にＪＲＡ４勝）に到達した。

　３番人気のパワポケトシを駆って、２番手から独特の豪快なアクションを繰り出すと、逃げ粘るウラカンをゴール前できっちりかわした。

　２月２４日に王手をかけてから８戦目のＶに「意識していたけど、少し時間がかかったね」とホッとした表情。還暦を大きく過ぎても勝つことに貪欲。「全盛期にやってきたトレーニングが今に生きているね。よそ（他場）へ行かなくなったのも少し楽かな」と笑う。

　現役最年長の騎乗記録も更新中。９日のフジノウェーブ記念ではブンロートで重賞に挑戦する。「（引退は）そろそろだけど、辞めたら暇になるからね」とますます元気いっぱいだ。