ケイバ熱盛ブログ「JRA賞」(1月4日)
取材で馬券をもうけたい-。大学を卒業して約3カ月後、サラリーマン生活にサヨナラしたのはそんな理由からでした。
トレセン取材開始は22歳だった95年7月から。「転職して天職に就いた」。一年間をプラス計上で終えることの方が多かったので、そう思っていました。ところが、昨年の馬券成績は過去最低。前半はプラスだったが、後半は負け、負け、負け…。悪夢の一年でした。それでも、天職と思う気持ちに変わりはありません。これ以下の成績はない!そう信じて、反撃をここに誓います。栗東・井上を、今年もよろしくお願いします。
4日に『2020年度JRA賞』(競走馬部門)の投票が締め切られました。記者も既に投票を終えましたが、悩む部門は一切ありませんでした。恐らく確定なのは以下の5部門でしょう。
【最優秀2歳牝馬】ソダシ(栗東・須貝)
【最優秀3歳牡馬】コントレイル(栗東・矢作)
【最優秀3歳牝馬】デアリングタクト(栗東・杉山)
【最優秀4歳以上牝馬】アーモンドアイ(美浦・国枝)
【最優秀短距離馬】グランアレグリア(美浦・藤沢和)
では、不確定な残る5部門について深掘りしましょう。
【最優秀2歳牡馬】 ホープフルSが17年からG1に昇格し、朝日杯FSとの比較が難しくなった。17年ダノンプレミアム、18年アドマイヤマーズと2年連続で朝日杯FS優勝馬が受賞。19年はホープフルS優勝のコントレイルが受賞している。朝日杯FS優勝のグレナディアガーズかホープフルS優勝のダノンザキッド。無敗3連勝の分、後者が優勢か。
【最優秀4歳以上牡馬】 4歳以上牡馬のJRAG1勝ちはモズアスコット、フィエールマン、チュウワウィザードの3頭のみ。最優秀ダート馬というカテゴリーがあるため、フィエールマンが選ばれる可能性が高い。
【最優秀ダートホース】 フェブラリーS優勝馬モズアスコットがG11勝。チャンピオンズC優勝馬チュウワウィザードはJpn1の川崎記念を合わせて2勝。クリソベリルはJpn1の帝王賞、JBCクラシックを制しているが、劣勢か。
【最優秀障害馬】 19年はオジュウチョウサンが中山グランドジャンプを制したが、中山大障害優勝馬のシングンマイケルに軍配。175票に対して95票と想像していたよりも差がついた。そのあと平地を走ったオジュウチョウサンに比べ、障害3連勝で頂に立ったシングンマイケルの方がより障害に貢献したという判断だろう。20年は中山グランドジャンプをオジュウチョウサンが制覇。この時の2着馬メイショウダッサイが中山大障害を制したため、よりインパクトが高いと思われる。
【年度代表馬】 アーモンドアイVSコントレイルだ。ヴィクトリアマイル、天皇賞・秋、ジャパンCを制した前者に対し、後者は皐月賞、ダービー、菊花賞を戴冠。G1勝利数は同じだ。アーモンドアイのアドバンテージは、芝G1・9勝の日本馬新記録と直接対決のジャパンCを制したこと。一方、コントレイルは無敗で牡馬3冠を達成した重みが評価される。
年度代表馬の選出は54年から始まり、シンザン以降の3冠牡馬6頭は全て年度代表馬に選ばれている。一票を託されたワタクシは思う。“3冠牡馬が年度代表馬に”という競馬の歴史を止めていいのだろうか、と。(ここまで書くと、どちらに投票したか分かりますね)
※補足=【特別賞】にクロノジェネシスを推薦したい。ファン投票によって選出される宝塚記念、有馬記念の両グランプリ優勝馬が受賞しないのはファン目線ではない気がする。
『2020年度JRA賞』競走馬部門は6日に決定。ぜひ注目してもらいたい。