ケイバ熱盛ブログ「ドレフォン産駒が大ブレーク」(11月27日)
栗東・井上です。明日はジャパンカップ。古馬のG1も盛り上がりますが、この時期は2歳戦がアツい!個人的には、現地取材した19年セレクトセールの取引馬たちも出走しているので、例年と楽しみ方が違ったりします。
今年は新種牡馬の当たり年です。重賞勝ち馬でいえば、ドレフォン産駒ジオグリフ(札幌2歳S)、シルバーステート産駒ウォーターナビレラ(ファンタジーS)、キタサンブラック産駒イクイノックス(東スポ杯2歳S)。そのほか、イスラボニータ産駒も2桁勝利に到達するなど、好成績を挙げています。
中でも、ひと際目立つのがドレフォン産駒でしょう。27日の阪神1Rをフローラルビアンカが勝ち、産駒21勝目。現在、新種牡馬リーディングです。幅広い条件で走れるのが特徴ですが、21勝の内訳を見てみましょう。
〈芝・距離〉
1200メートル=1勝
1400メートル=3勝
1600メートル=2勝
1800メートル=3勝
〈芝・コース〉
札幌1勝
函館1勝
新潟1勝
東京4勝
中山1勝
中京1勝
〈ダート・距離〉
1200メートル=2勝
1400メートル=4勝
1600メートル=1勝
1800メートル=5勝
〈ダート・コース〉
新潟1勝
東京2勝
中山2勝
中京1勝
阪神6勝
距離もコースも問わない。とにかくオールマイティーです。
現役時代のドレフォンはダートで活躍。4歳の時にはエクリプス賞最優秀短距離馬に選出され、1200メートルで4勝、1400メートルで2勝を挙げました。ただ、19年のセレクトセール取材で上場した際には「ドレフォン?」「聞いたことはあるけど…」といった感じ。アドマイヤセプターの2019(デシエルト)が初年度産駒としては破格の2億5000万円(税抜き)で落札された時は、さすがにざわつきました。
産駒はどんなタイプが多いのか?どの条件が合いそうなのか?この時、社台スタリオンステーション事務局の徳武英介氏に取材をしました。「ドレフォンはスプリンター体型ですが、距離をこなす血統背景なんです。種牡馬ロードカナロアのような幅広い距離の活躍を目指しています」。ロードカナロアも現役時代は短距離馬でしたが、代表産駒のアーモンドアイからも分かるように、産駒はいろんな条件で活躍しています。
過去、米国からの輸入種牡馬は当たり外れもありましたが、ドレフォンは大当たり。あす28日は阪神1Rのエルバリオとスペクトログラムのドレフォン産駒2頭に注目したいと思います。