丸亀・山口号泣…守備乱れ2年連続準V

 「高校野球香川大会・決勝、香川西3‐2丸亀」(26日、レクザム)

 12年ぶり聖地まであと一歩、いや、あと半歩届かなかった。122球の熱投が報われなかった丸亀のエース山口は号泣。敗戦後はショックで立つことができず、閉会式に右腕の姿はなかった。しばらくして、ようやく「皆を甲子園に連れて行きたかった。悔しいです…」と声を絞り出した。

 8回3失点で自責点は0。味方守備が5失策と乱れたが「僕のリズムが悪かった」と7安打3四球で毎回出塁を許した自身を責めた。

 痛恨の1球は五回だ。中堅右へのランニング3ランとなった西岡の一打に話が及ぶと「その球だけ高めにいってしまった。あそこで低めに投げていたら…悔いが残ります」と再び涙があふれた。

 昨夏の準優勝はスタンドで見ていた。新チームでいきなりエースナンバーを背負ったが、1年間で堂々の本格派右腕に成長。今大会は防御率0・66と前評判通りの投球を見せた。

 県内屈指の進学校を2年連続準優勝に導いた立役者は「この仲間と一緒に野球がやれてよかったです」と顔を上げた。文武両道を実践してきた“悲運のエース”にスタンドからは惜しみない拍手が送られた。

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