大阪桐蔭・藤浪「目標は春夏連覇」

 第94回全国高校野球選手権大会(8日から15日間・甲子園)の甲子園練習2日目が3日、兵庫県西宮市の同球場で行われた。春夏連覇を目指す大阪桐蔭(大阪)、2季連続準優勝の光星学院(青森)などが登場。大阪桐蔭の藤浪晋太郎投手(3年)は「目標は春夏連覇。1戦1戦頑張りたい」と4カ月ぶりの聖地を堪能した。

 春の覇者が聖地に帰ってきた。153キロ右腕・藤浪は優勝を決めたマウンドに再び上がり、森友のミットへ10球を投げ込んだ。多少、球は荒れたが「甲子園に来られてよかった。投げやすい球場。いい感触です」とかみ締めるように話した。

 7月29日の大阪大会決勝は9点リードの八回に失点を重ね、沢田の救援を仰いだ。「低めに徹底して投げられなかった」と反省したが、春を制した甲子園は相性がいい。「マウンドから打者までの距離が近く感じるのでストライクが取りやすい。力をもらえるイメージのある球場」と運命的なものを感じている。

 自己最速153キロもセンバツ準々決勝・浦和学院戦で出した数字。それでも「甲子園はスピードガン(の数字)が高め(速め)に出やすい。140キロ後半が出ればいい」という。夏は球速にはこだわらず、伸びとキレで勝負するつもりだ。

 西谷浩一監督(42)が「プレッシャーよりやりがいを感じます」と史上7校目の春夏連覇を見据える中、エースも「最後まで残って、笑いたい」と力を込めた。

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