藤浪&大谷Wエースで“韓倒”だ!
「18U世界野球選手権・予選2次R、日本0-3コロンビア」(5日、ソウル)
2次ラウンド初戦で日本はコロンビアに敗れ、1次ラウンドの当該対戦成績だけ持ち上がるため1勝2敗となり自力優勝の可能性が消えた。先発・藤浪晋太郎投手(3年)は5回を6安打3失点で降板した。2次ラウンド残り2戦は韓国、米国が相手。小倉全由監督(55)は6日の韓国戦に藤浪を先発させることを示唆。花巻東・大谷翔平投手(3年)も含め総力戦で因縁の戦いに挑む。
伏兵・コロンビアに痛い1敗を喫した。1日の台湾戦以来の登板となった藤浪は「ミスが出てから自分もしっかり投げられなかった」と肩を落とした。
初回はこの日最速の149キロをマークするなど3者凡退に打ち取ったが、二回に自らの暴投と森捕手の悪送球で1失点。五回にも失策と自らの暴投で2点を失い、公式戦では昨秋近畿大会準々決勝・天理戦以来の敗戦投手となった。
コロンビアは3番から8番までと、登板2投手が米大リーグの球団とマイナー契約が内定している実は強豪。「低めを見切り、シャープに振ってきた」とてこずった。
前日は雨のため1次ラウンドすべての試合を消化できず、この日午前に持ち越し。日本の対戦相手が決まったのが試合開始1時間前という慌ただしさの中だった。
自力優勝の可能性が消え、もう1敗もできない。韓国は、プロが参加するWBCでも過去4勝4敗と譲らない因縁の相手。韓国も日本を必要以上にライバル視し、前日は李正勲監督(49)が韓国メディアに「日本は圧縮バットを使っているようだ」と発言。心理戦とも取れる作戦を展開した。
日本側には5日までに大会本部からバットについての問い合わせは届いておらず、小倉監督は「不正をしているわけではないし、何を言われても動揺することはない」と相手にしなかった。
小倉監督は「明日も藤浪の先発はあり得る。投手陣と話をして決めたい」と連投を示唆。大谷も含めWエースをフル回転で戦うことになりそうだ。藤浪は「明日ももちろん大丈夫。今日のリベンジというよりチームの勝利のために投げたい」と強いまなざしで語った。
韓国戦は6日午後6時5分から行われる。