報徳学園センバツ当確!岸田に待望1号
「秋季高校野球近畿大会・1回戦、報徳3-1福知山成美」(21日、ほっと)
報徳学園(兵庫1位)が今大会の兵庫県勢で初勝利を挙げ、来春センバツ出場権をほぼ手中にした。1点を追う一回裏、2死走者なしから3番・岸田行倫内野手(1年)が左越え同点ソロ。七回には1死二、三塁から9番・乾陽平投手(2年)の決勝犠飛と相手の失策で1点を奪った。初出場の京都翔英(京都1位)は神戸国際大付(兵庫2位)を下し、初の甲子園へ前進した。
“スーパー1年生”岸田が高校初本塁打で勝利に貢献した。初回、1点先制を許した直後の攻撃で左越え同点ソロ。「兵庫大会は打率1割台で、足を引っ張った。今日は気持ちで打とうと思っていた」と声を弾ませた。
1年春から背番号「13」で試合出場したが、「6」をもらった今秋は絶不調。打てなかった試合の後は、学校に戻りティー打撃を1~2時間。この日朝も甲子園経験者の田村伊知郎(3年)が投げる球を打ち込み試合に挑んだ。「先輩たちが手伝ってくれるのは僕らに勝って欲しいと言うこと。試合で感謝の気持ちを表したい」と話した。
今大会で兵庫県勢唯一の白星を挙げ、来春の甲子園切符はほぼ確実。永田裕治監督(49)も「我慢して3番で使ってきてよかった」とたたえた。