如水館センバツ絶望的、まさかの大敗…
「秋季高校野球・中国大会1回戦、如水館0-10関西」(26日、西京スタジアム)
1回戦4試合が行われ、8年ぶりの選抜出場を目指した如水館(広島2位)は、投打で関西(岡山1位)に圧倒され、7回コールド、0‐10で完敗。2年連続で初戦敗退となった。序盤からミスを連発し、最後まで流れをつかめないままの敗戦で、来春の選抜出場は絶望的となった。
思わぬ大敗に、名将もショックを隠し切れなかった。如水館の迫田穆成監督(73)は、「相手の方が力が上なのはわかっていましたが」としつつ、「守りからしっかり入ろうと話していたのに、あれだけミスが出ては…」と厳しい表情で話した。
失策がことごとく失点につながった。初回2死二、三塁から暴投で先制を許すと、三回は内野守備が乱れ2安打で2失点。五回には2死一、二塁から中前打を中堅手が後逸し、打者走者の生還も許すなど、ミスの連鎖は止まらなかった。
この日先発した主将の島崎(2年)は「普通に捕れる打球も落としてしまったり、自分たちの力が出せなかった」とガックリ。「キャプテンの自分が、みんなに声を掛けられなかったのが原因」と責任を背負った。
今大会出場校中最高の打率・378を誇った強力打線も、関西のエース・児山の前にわずか1安打。迫田監督は「夏の(県大会)初戦敗退から、いろいろ修正してきたつもりでしたけど…。チームの立て直しをしなきゃいかんですね」と話した。目標を来夏に切り替え、試練の冬に再生を目指す。