霞ケ浦センバツ王手!1年上野が完投星
「秋季高校野球関東大会・1回戦、霞ケ浦5-3東海大相模」(29日、高崎城南)
1回戦4試合が行われ、霞ケ浦は東海大相模を破って準々決勝進出。習志野、花咲徳栄、宇都宮商も8強入りした。
小さな1年生左腕が大仕事をやってのけた。身長164センチの霞ケ浦・上野拓真投手が、東海大相模に5安打3失点で完投勝利。名門撃破に「『相模だ』と思ったら負けるので、強い気持ちでいきました」と胸を張った。
体は小さくとも、実は相当の実力の持ち主だ。昨春に「取手リトルシニア」のエースとして全国V。最速130キロながら伸びのある直球とチェンジアップなどを巧みに操り、今大会から背番号1に。けん制も得意で、この日も三回2死一、三塁の場面で一走を刺してピンチを切り抜けた。
霞ケ浦は07年秋から11年夏までの間に5度も「勝てば甲子園」という試合に敗戦。90年春の初出場以来、聖地の土は踏めていない。30日の準々決勝はセンバツ切符がかかる大一番。「もう1つ勝って頂点を目指したい」と上野。高くそびえてきた壁を今こそ越えてみせる。