京都翔英、履正社下し初甲子園当確!
「秋季高校野球近畿大会・2回戦、京都翔英3-1履正社」(29日、ほっと)
初出場の京都翔英が延長十二回で履正社を下して4強入り。春夏通じて初の甲子園となる来春センバツ出場を確実にした。3季連続甲子園を狙う大阪桐蔭、報徳学園も準決勝に進み、甲子園当確ランプをともした。
苦しんだ末に、悲願の甲子園切符をつかんだ。延長十二回、2死三塁から京都翔英の主将・山口翔悟捕手(2年)が左前へ決勝打。「前の試合まで打てなくて迷惑をかけていたので、その分も打てた」と喜びをはじけさせた。リードでも12回を1失点で投げ抜いた榎本の粘りを引き出した。
野球部はこれまで10年夏の京都大会準優勝が最高成績。練習では自転車のゴムチューブを巻いた重さ3~4キロのバットでティーを打ち、打力を磨いた。毎週火曜は座学の時間で元楽天監督・野村克也氏の野球理論「ノムラの考え」について学習。新チームから捕手を務める山口は、野村氏の「ささやき戦術」を参考にするなど成長。「打者のタイプに合わせた配球面など勉強になる」と話した。
1984年創立の全日制単位制高校。少林寺拳法が校技で、必修科目になっている。準決勝は龍谷大平安との“京都対決”。就任7年目の太田弘昭監督(40)は「京都1位として負けるわけにはいかない」と必勝を誓った。