浦学3連覇!埼玉対決劇的サヨナラ
「高校野球・秋季関東大会決勝、浦和学院3-2花咲徳栄」(1日、上毛新聞敷島)
埼玉県勢同士の決勝は、浦和学院が花咲徳栄を破り大会初となる3連覇を果たした。同点の延長十回に、西川元気捕手(2年)の左前適時打でサヨナラ勝ちした。浦和学院は明治神宮大会(10日開幕・神宮)に出場する。
秋の関東を制したのは、またしても浦和学院だった。劇的サヨナラで前人未到の3連覇。胴上げされた森士監督(48)は「まさか勝てるとは。選手に感謝しかありません」と、声をうわずらせた。
勝利の立役者は背番号12の西川だ。七回に反撃ののろしとなる投手強襲適時打。そして延長十回2死二、三塁では、内寄りの直球にバットを一閃(いっせん)。打球が三遊間を抜けると、癒えたばかりの右こぶしを握りしめた。
8月末の練習試合で右手甲を骨折。手術しなければ全治6カ月の診断だったが、5週間で復帰にこぎつけた。離脱中は積極的に裏方の仕事をこなし「支えてくれる人の気持ちがわかった」と精神的に成長。優勝を決める一打に「チームに迷惑をかけていたので、絶対に走者をかえそうと思っていた。みんなに感謝したい」と、しみじみ喜んだ。
県大会決勝では2‐8と完敗した相手に借りを返してのV。森監督は「今度は甲子園の決勝で戦えるようにお互い頑張っていければ」と意気込みを新たにした。まずは神宮大会、そしてセンバツで目標の全国制覇に挑む。