高知、決勝進出!センバツ決めたぁ~
「秋季高校野球四国大会・準決勝、高知11-7徳島商」(3日、春野)
徳島商(徳島2位)との打撃戦を制した高知(高知1位)と、済美(愛媛1位)に逆転サヨナラ勝ちした鳴門(徳島1位)が来春のセンバツ出場を確実にした。四国地区の出場枠は3校のため、決勝進出を逃した2校にも可能性は残されている。
序盤の劣勢を跳ね返して、高知が2年連続センバツ当確ランプを自力で灯した。先発のエース坂本優が2回4失点で降板。チームを救ったのは主将兼4番、背番号「5」の和田恋だった。三回から2番手で登板し、7回3失点とぎりぎりで踏ん張った。打っても4安打3打点の大活躍だった。
「新チーム結成してから結果が出ず、とても春の甲子園を狙えるレベルではなかった。意識を変えて取り組んできて、ここまで来ることができました」。主将の重責に耐え抜き、大きな結果を残した和田恋の目には涙が浮かんでいた。
今春の甲子園を経験している坂本優だが、本来の投球ができないまま失点を重ねた。「いろんな意味で流れを変えたかった」と島田監督は和田恋の早期投入を決断。主将が勢いに乗る徳島商の攻撃を食い止めると、股川、川上雄ら途中出場の野手がバットで貢献。チーム力を結集して「完全な負け試合」(島田監督)をひっくり返した。
2年連続でセンバツへの関門を突破した。決勝の相手は今年も鳴門。昨年は神宮切符を逃している。「今日は大味な試合になってしまった。明日は守備のミスも修正したい」と和田恋。06年以来となる秋の四国王者まであと1勝。大黒柱の和田恋が引っ張って、1年前の雪辱を果たす。