仙台育英が初V!三回猛爆一挙9点

 「明治神宮大会・高校決勝、仙台育英12-4関西」(14日、神宮)

 明治神宮大会決勝を行い、高校の部では仙台育英(東北)が関西(中国)に大勝し、初優勝した。

 準決勝で満塁本塁打を放った仙台育英の4番・上林誠知外野手(2年)が決勝でも勝負強さを見せつけた。2点を追う三回、無死満塁で中前へ同点の2点適時打。なおも1死から7連打が飛び出し、この回10安打9点を挙げ逆転した。5打数2安打2打点の上林は「チームも監督も初めての日本一を達成できてよかった」と声を弾ませた。

 主将に就任した今秋、チーム作りで参考にしたのは甲子園春夏連覇の大阪桐蔭とサッカーのブラジル代表だ。大阪桐蔭は「負けそうな感じがしない」という理想のチーム。さらに10月のサッカー国際親善試合で、4‐0で日本に大勝したブラジルの戦いぶりに感動し「どんな展開でも自分たちが一番強いと信じ、動じない試合をしよう」とチームメートに訴えた。その結果「ここまで思い通りに試合を運べている」と手応えを感じている。

 昨年の光星学院に続く東北勢連覇で、来春センバツの神宮枠を持ち帰る。「これからは追われる立場。大阪桐蔭が達成した春夏連覇を目指し頑張りたい」と、理想のチームと同じ頂点を見据えた。

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