敦賀気比、快進撃宣言!開幕試合3連勝

 「センバツ・1回戦、敦賀気比11‐2沖縄尚学」(22日、甲子園)

 開会式が行われ、36校が入場行進を行った。敦賀気比は、16安打の猛攻で11得点を挙げて沖縄尚学に大勝。大会初日、しかも開会式直後の第1試合での成績を、春夏通じて3戦全勝とした。第2試合では春初出場の岩国商が履正社を完封で下し、初勝利を挙げた。5年ぶり出場の常葉学園菊川は春夏通じて初出場の春江工を9‐5で下した。

 誰もがドキドキする独特のムードを見事に手なずけた。開会式の熱気が残る中、敦賀気比ナインは縦横無尽にグラウンドを駆け回った。東哲平監督(32)は「選手が緊張感の中で頑張ってくれた」と、頼もしげに話した。

 初回に一気にたたみかけた。峯と米満一の1、2番コンビが連打で出ると、3番・山田の遊ゴロが悪送球を誘い先制。浮足立つ相手が犯した3失策に、7番・岩田の左前適時打など5安打を集中して、いきなり5得点のビッグイニングだ。

 大会初日になぜか縁がある。97年夏、10年春、12年春、今大会と4度目の登場。敗れた昨年は第2試合だったが、3度の“開幕戦”は全勝を誇る。97年夏に選手だった東監督は「去年の経験者も多い。今年はガミガミ言わなくした。選手がのびのびやってくれている」と普段通りの力を発揮する教え子に目を細めた。

 5番・浅井は人生初の5打数5安打。初回の右翼線二塁打から八回の投手強襲適時打まで右、左、中央と打ち分け「あこがれていた場所で5安打は最高。開幕戦の緊張を楽しんでいました」と胸を張った。先発のエース岸本も九回途中まで2失点。救援で4失点した昨年の雪辱を果たし「去年は力んでしまった。力まないことを意識した」と、成長を証明した。

 初日の白星で勢いがついた過去2度の“開幕試合”は、準々決勝に進出。岸本は「次も絶対勝ちたい」と、力強く進撃を宣言した。

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