済美・金子、びっくり!初サヨナラ打
「センバツ・2回戦、済美4-3広陵」(26日、甲子園)
エースの力投を助けたのは安楽より21センチも小柄な、166センチの“年上女房”済美・金子だった。延長十三回、1死満塁からサヨナラの一塁内野安打。「打った時は、抜けてくれという気持ちで走った。(打球は)一塁手の失策だと思っていました」と、自身もびっくりの高校初サヨナラ打だ。
リードでは強気を貫いた。延長十回、無死満塁のピンチも「自分たちが成長するにはここを抑えないと」と冷静だった。
安楽の剛速球を受けると、左の人さし指はいつも腫れる。昨夏の愛媛大会前に新調したミットは、約4カ月で甲の部分の革が破れた。「衝撃のせいだと思います。ものすごく速くて受けにくいけれど、受けていて楽しい」とほれ込んでいる。「次戦はもっと、守りからリズムをつくりたい」と反省も忘れなかった。