大阪桐蔭・森が復帰戦で通算30号2ラン
「高校野球・春季大阪大会・3回戦、大阪桐蔭11‐0大塚」(29日、東大阪大柏原)
昨夏甲子園覇者の大阪桐蔭が12安打11得点でコールド勝ちした。センバツ大会中に右ふくらはぎ筋挫傷を負った森友哉捕手(3年)が「3番・捕手」で実戦復帰。高校通算30号となる2ランを放ち復調をアピールした。
四回の第3打席、1死一塁で打席に入ると、変化球を豪快に中越えへ運んだ。「手応えはあった。昨日までスランプで迷っていたが、1本出て吹っ切れた」と安どの表情を浮かべた。
故障以来1カ月ぶりの実戦。2週間前に本格的な打撃練習を再開したが「体の使い方、コースに対する振り方も分からなかった」ともがき続けた。だが試合後は、前日3勝目を挙げたOBの阪神・藤浪を「魔物ですね!」と祝福するなど、明るさが戻った。視察した阪神・畑山スカウトも「ちゃんと修正している。節目の一発を見ることができて運命を感じるね」とほれ直していた。