圧巻!桐光学園・松井6回で15K
「練習試合、桐光学園10-3報徳学園」(29日、桐光学園グラウンド)
今秋ドラフトの目玉、桐光学園の松井裕樹投手(3年)が29日、川崎市内の同校グラウンドで行われた報徳学園との練習試合に先発。6回を3安打無失点、15奪三振の快投を見せた。
宝刀スライダーを存分に投げ込んだ。今春センバツに出場した強豪のバットが、次々と空を切る。二回2死からの5連続、五回2死からの4連続を含め、六回までの18アウトのうち、実に15個までが三振。2三振を喫した報徳学園の主将・松谷は「スライダーは、分かっていても打てなかった」と脱帽した。
実はチームとしてのテーマもこなしていた。それは変化球の捕球。先発マスクをかぶった1年生の田中に変化球を多投。初回はワンバウンドも目立った。「ディフェンスの練習ですね。まずまずだったと思います」と野呂雅之監督(52)。テストを兼ねた配球で、圧巻の数字を残した。
猛練習を課す合宿期間は、来月1日で終了。疲労がたまった状態での好投に、指揮官は「あとはこれを続けていけるかでしょうね」と話した。この日も阪神を含む7球団25人のスカウトが視察した。県大会初戦まで2週間。夏の主役は死角をなくしつつある。