長嶋さん母校・佐倉は無念の初戦敗退
「高校野球・千葉大会1回戦、佐倉0‐5松戸馬橋」(13日、秋津)
宮城、高知などで新たに開幕して43大会で試合が行われた。千葉では巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の母校・佐倉が、1回戦で完封負けを喫した。福島では7年連続代表を目指す聖光学院が初戦の2回戦で快勝。1999年に全国制覇した桐生第一(群馬)は3回戦で姿を消した。
先輩すいません‐。巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(77)の母校、佐倉が無念の完封負けを喫した。スタメン9人中7人が2年生。経験の少なさからか、5失点のうち4失点が適時失策で、打線も3安打と抑え込まれた。
ナインは前日、大会開会式に参加後、長嶋氏の佐倉市市民栄誉賞表彰式に出席。一緒に記念撮影し「甲子園に行く姿を見せてくれ。まずは1勝。一生懸命頑張って」と激励されたばかりだった。4番の座を受け継ぐ畠山奏太捕手(2年)は「お言葉をもらって、自分たちの頑張っている姿を見せようと思っていたけど…」と涙をこぼした。
下級生中心の若いチーム。だからこそ同校監督として長嶋氏を指導した加藤哲夫氏(82)も「長嶋なら、エラーした後は、もっと向かっていった」と、あえて厳しい言葉で奮起を促した。部内には「血尿が出るまで練習していた」という“ミスター伝説”も残る。六回に意地の左前打を放った畠山は「この夏を忘れないで、10倍努力して、悔しさを晴らさないといけない」と、新チームでの雪辱を誓った。