横浜“祖父子鷹”松井撃って甲子園宣言
「高校野球神奈川大会・2回戦、横浜3‐1藤沢清流」(14日、大和引地台)
横浜・渡辺元智監督(68)の孫、渡辺佳明内野手(2年)が「5番・一塁」で出場。4打数無安打で試合も3‐1と辛勝だったが、桐光学園・松井を撃ち“祖父子鷹”で甲子園切符をつかむことを宣言した。
「緊張するつもりはなかったですけど、けっこう緊張しました」。佳明は、夏の初戦の厳しさをかみしめた。昨秋に公式戦デビューし、今春まで背番号13。今夏、満を持してレギュラーナンバー「3」をつかんだ。“初陣”に指揮官は「これが初戦というもの。苦しい戦いを乗り越えていかないと、神奈川を勝つのは難しい」とうなずいた。
母は監督の次女で、同校野球部寮の管理栄養士・元美さん(42)。名門のユニホームをまとい、祖父とともに甲子園に行く夢は、幼いころから自然と描かれていた。
今春の県大会では桐光学園・松井から安打を放った。左打者ながら左腕投手を苦にしない器用さが武器。4番・高浜らと、2年生中心の若いチームを引っ張っている。
くしくもこの日、松井も苦戦の末に初戦を突破。双方が勝ち進めば準々決勝で対戦する。佳明は「調子を上げて松井投手から打って、甲子園に行きたい」と祖父に似た笑顔で誓った。