報徳が関学撃破“水漏れ中断”影響なし
「高校野球兵庫大会・2回戦、報徳学園9-1関西学院」(14日、ベイコム)
報徳学園が公式戦初先発の田中潤投手(3年)の3安打1失点完投で七回コールド勝ち。大会開幕の2日前に登録変更され、背番号10でベンチ入りした左腕は「今朝、先発を言われた。やってやろうという気しかなかった」と声を弾ませた。
6月上旬に上手投げから横手に変更し、課題の制球が安定。お手本は、阪神・一二三だった。2010年夏の甲子園で準優勝した東海大相模の元エースは、3年夏の大会前に横手投げに変更。田中潤も大会前の練習試合で結果を残し、ベンチ入りをつかんだ。
エース・乾を登板回避させた永田裕治監督(49)は「乾は昨秋の兵庫大会準決勝で、関西学院に打たれているので」と説明。田中潤の抜てきには「大ばくちでした」と肩をすくめてみせた。
伝統校の対戦に、ベイコム(旧尼崎記念)球場史上最多の4000人が詰めかけ、通常は閉鎖している外野席も開放された。四回表には左翼外野フェンス際にある水道の蛇口が観客の接触で破損。約1メートルの水柱が上がり、試合終了まで水漏れが続いた。試合も3分間中断するハプニングとなった。