滝川二・山本“二刀流”2ラン&完投
「高校野球・兵庫大会2回戦、滝川二3-1生野」(15日、ほっと)
兵庫大会は2回戦を行い、昨夏甲子園出場の滝川二が連覇へ向けてスタートを切った。背番号「3」の4番・山本大輝内野手(2年)が先発し、5安打無四球1失点完投。初回に2ランを放つなど打って投げて“二刀流”の活躍をみせた。沖縄大会では春夏連続出場を狙う沖縄尚学が4強入りを決めた。
日本ハム・大谷の二刀流をほうふつとさせる活躍だ。先発右腕・山本が5安打1失点で無四球完投。初回の攻撃では2死一塁から初球をたたき、先制の左越え2ランを放った。「打った瞬間、いったと思った。先制点が欲しかったのでよかった」と高校通算9本目、公式戦1号の感触を振り返った。
昨秋は背番号「11」の控え投手だったが、今冬に打撃がレベルアップ。ティー打撃で、踏み込んだ後に一度動きを止め、スイングの軸がぶれないよう確認した。「直球を待っていて変化球が来ても対応できるようになった」と成長。春の兵庫大会からは長打力を生かし、4番で一塁手と投手をこなすようになった。
「大谷さんは意識しないが、あこがれです」とはにかむ16歳。雨が降り続き、三回終了時から1時間37分も中断したが、ストレッチをするなど心身の状態を保った。「試合再開後は、スライダーを多用して抑えられた」と投球も安定していた。
滝川二は過去、夏の兵庫大会連覇の経験がない。渋谷卓弥監督(55)は「連覇は選手たちにも意識させている」と初の快挙を見据えた。