プロ注目の東海大相模・遠藤が45号
「高校野球・神奈川大会3回戦、東海大相模10‐0保土ケ谷」(17日、保土ケ谷)
乾いた打球音を残し、白球は左翼席へと消えた。8点リードの五回1死二塁、プロ注目の東海大相模・遠藤裕也内野手(3年)が、左越えに豪快な2ランを放ちゲームセット。高校通算45本目のアーチは、五回コールドを告げるアーチとなった。
甘く入ったカーブを、迷わずフルスイングした。「最初は少し詰まったと思ったけど、思ったとおりに打てた」と会心の一撃を振り返った。
1番打者でありながら、身長184センチ、体重82キロの恵まれた体から繰り出すパンチ力が武器だ。加えて、50メートル走6秒0、遠投100メートルと、俊足と強肩も兼ね備える大型二塁手。この日のネット裏では、広島、日本ハム、DeNAの3球団のスカウトが視察した。
目標とする打者は、10年夏の甲子園で同校を準Vに導いた一二三(現阪神)だ。先輩の打撃フォームの映像を参考に、自らの引き出しを増やした。「後ろ足に体重が残らないから前でさばける」と技術面はもちろん、「気持ちの面でも尊敬している。心が強いから強く振れる」とメンタル面でも手本としている。
まず狙うのは一二三以来の3年ぶり夏切符。その中心に、遠藤がいる。