横浜創学館・強肩ウィットロウに3球団
「高校野球・神奈川大会3回戦、横浜創学館8‐0厚木北」(18日、横須賀)
神奈川では、横浜創学館が七回コールド勝ちで4回戦に進出した。プロ注目のウィットロウ・デシャーン広之外野手(3年)を阪神、中日、西武のスカウト陣が視察した。北北海道で準決勝を行い、帯広大谷と旭川南が決勝へ進出。19日に全国のトップを切って、代表校が決定する。3季連続の甲子園出場を目指す常総学院(茨城)、春夏連続出場を狙う早実(西東京)、京都翔英、広陵(広島)も勝ち上がった。
父が米国人で、母が日本人。186センチ、82キロのスラリとした体格。体のバネを感じさせる、いかにもアスリートという動き。ウィットロウに視線が集中した。
「結構力んだ」という打撃は4打数無安打。1番打者の役割は果たせなかったが「悔しいけど、チームが勝ってよかった」と笑った。
実力の片りんは見せた。初回1死二塁の守りで中飛を処理すると、素早い返球で走者の進塁を阻止。「外野の中心として守備では負けたくない」と力を込めた。
高校通算27発とパワーも併せ持つ“ダイヤの原石”への評価は高い。阪神の北村スカウトは「身体能力は抜けている。加速がすごい。打撃もスイングはいい。タイミングの取り方だけ」と、ポテンシャルを絶賛した。
この日はOBの西武・秋山も観戦。尊敬する先輩と同じ右投げ左打ちの大型センターは「目標は甲子園です」と、同校初の聖地行きを誓った。