福知山成美が決勝へ!エース仲村渠完封
「高校野球・京都大会準決勝、福知山成美1‐0京都翔英」(26日、わかさ)
福知山成美が4年ぶりに決勝に進出。MAX142キロ右腕、仲村渠(なかんらかり)康太投手(3年)が京都翔英打線を4安打に抑え、今大会初完封を飾った。
「気持ちがボールに伝わった」と仲村渠。昨秋の京都大会決勝で、京都翔英に3‐22で大敗。リベンジマッチとなったこの日は変化球を封印し、細密な制球でほとんど直球勝負。四回に3番・佐野の適時打で奪った1点を守りきった。
六回2死満塁のピンチでは、5番・平垣内を直球で空振り三振に斬ると、いつもはポーカーフェースのエースがほえた。準決勝の前夜、寮でチームメートから改まって言われたことがあった。「最近お前らしくないぞ。もっと強気でいけよ」。耳が痛かった。「何とか勝てると甘い考えになっていた」と意識的に攻めの気持ちを表に出した。
田所孝二監督(53)は「最高のピッチングと言える内容」と目を細めた。決勝の相手、鳥羽には昨秋から公式戦1勝1敗。仲村渠は「ロースコアになる。今日みたいに、集中力を切らさずいきます」と、最後まで攻め続けていく。