丸亀“三度目の正直”で13年ぶり甲子園

 「高校野球香川大会・決勝、丸亀8‐1尽誠学園」(26日、レクザム)

 香川大会決勝は丸亀が尽誠学園を下し、13年ぶり4度目の優勝を飾った。序盤に3点先制。2点リードで迎えた八回、車谷康太内野手(3年)の3点三塁打などで5点加えて試合を決めた。同校は香川県40校の代表として、全国大会に出場する。27日は徳島大会が鳴門‐川島、愛媛大会は済美‐今治西、高知大会が高知‐明徳義塾で決勝が行われ、四国4県の代表校が出そろう。

 “三度目の正直”で壁を突き破った。2年連続準優勝の丸亀が6年ぶり復活甲子園を狙った第1シードの尽誠学園に快勝。先輩たちの悔し涙を3年越しで感涙に変えた車谷主将は「とにかく素直にうれしいです」と会心の笑顔で声をはずませた。

 誰よりも雪辱に燃えていたのが車谷だ。香川西との昨夏の決勝は1点を追う九回2死一、二塁で見逃し三振に倒れて最後の打者となった。「この1年間、チャンスで打つために練習してきた」と言うように、悔しさを片時も忘れずバットを振り込み、熱い思いでチームを引っ張った。

 2点リードで迎えた八回、1死満塁から中越えに走者一掃三塁打を放ち、食い下がる尽誠学園の息の根を止めたのが車谷だ。「野球の神様はいた。練習の成果が出ました」と、ようやく手にした優勝旗と胸のメダルを誇らしげに見つめた。

 今春は県準々決勝で敗退し、四国大会出場を逃した。直後の練習試合でも負けが込んだ。車谷は主将としてミーティングで最後の夏に向けて、もう一度チームを引き締めた。今大会は大手前高松、高松商、高松北と県内の強豪、名門、難敵を次々と撃破。主将は「一人一人が自分の役割をしっかり果たせた」とチーム一丸の勝利を強調した。

 “今年こそ”の強い思いは結実した。次は春夏連続出場した00年以来の甲子園が待っている。「丸高らしい泥くさい野球をして、勝って校歌を歌いたい」と車谷。県内屈指の進学校で文武両道の秀才軍団が、歴代の先輩たちの思いを背負って聖地でも大暴れする。

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