【尾藤監督一問一答】昔話じゃいかん

 「高校野球和歌山大会・決勝、箕島10‐1南部」(27日、紀三井寺)

 今春、就任した箕島・尾藤強監督は甲子園切符を手にして男泣きした。2011年3月に、ぼうこう移行上皮がんで亡くなった父・尾藤公氏(享年68)は同校で指揮を執り、79年には春夏連覇を成し遂げている。名将の遺伝子を受け継ぐ新監督が、長らく遠ざかっていた聖地へと導いた。 

 ‐選手たちが大舞台で力を発揮した。

 「個人主義ばかりだった選手が一つになったら、すごい力を発揮するんだとあらためて感じました」

 ‐須佐見が力投。

 「口数の少ない男ですが、ピッチングで、背中で言いたいことを全部示してくれましたね」

 ‐監督は、どうしても父・公さんと比較されることが多い。

 「(父の存在が)大きすぎるので比べられてもどうしようもない部分があります」

 ‐和歌山の県立高校は、95年・田辺を最後に18年間も夏の甲子園から遠ざかっていた。

 「箕島が昔話に出てくるような感じがありましたので、これじゃいかんと思っていました」

 ‐甲子園ではどんな戦いをしたい?

 「行ったことがないんですよ。これから考えたい。甲子園用の戦いとかはできない。自分たちにできることしかできないので、それを確実にやっていこうと思います」

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