横浜2年ぶり夏聖地!渡辺祖父鷹で見参

 「高校野球神奈川大会・決勝、横浜3‐0平塚学園」(30日、横浜)

 名門・横浜の歴史に新たな1ページが加わった。2年ぶりの夏切符。中心はスタメン8人を占める2年生だ。エース・伊藤、主砲・高浜、そして指揮官の孫・渡辺佳明内野手。胴上げされた渡辺元智監督(68)は「一戦一戦、力をつけた」と、ナインをたたえた。

 若いチームにも、伝統は息づいていた。五回1死一塁から、伊藤が前進守備を逆手にとるバスターで先制の左翼線二塁打。さらに連続適時打で奪った3点を、伊藤が2戦連続完封で守り抜いた。

 昨年入学した孫の存在が、名将を奮い立たせた。ここ数年は体調が優れず「体がダメかなとあきらめかけていた」という。しかし「身内がやっているからというのもあるけど、目標ができて気力が出た」と、連日のウオーキングや水泳で体力強化。今夏は酷暑の中で打撃投手を務めるまでに回復。よみがえった熱血指導が、2年生軍団の急成長につながった。

 佳明は今大会全試合スタメンで、主に「5番・一塁」を務めた。この日は無安打だったが、七回にはフェンス際の一邪飛を好捕。主力として貢献し「(祖父と)一緒に甲子園に行きたい気持ちが一番だった」と喜んだ。

 全国制覇5度の渡辺監督にとっても“祖父孫鷹”で初めて乗り込む甲子園になる。孫については「まだ甘いところがある」と辛口。それでも「2年生中心でも神奈川で勝てた。自信を持って戦いたい」と力強く言った。狙うのは一つ。98年以来の夏の日本一しかない。

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