弘前聖愛、初出場2勝目!県勢初の快挙
「全国高校野球・2回戦、弘前学院聖愛4-3沖縄尚学」(16日、甲子園)
初出場の弘前学院聖愛は、沖縄尚学を下し、初出場での2勝は青森県勢初。17日から3回戦に入る。
まだまだ知名度は低いが、実力は本物だ。弘前学院聖愛が県勢初となる初出場での夏2勝の快挙だ。1‐1の四回に勝ち越しの2点二塁打を放った1番・外川和史外野手(2年)は「みんなつないでくれたので、1本打ってやろうと思った」と胸を張った。
太田部長は、かつての選手たちの様子を「おじょんでしまう」と表現した。青森の方言で「おじけづく」という意味。強豪校との対戦になると、名前負けして試合前からすくんでしまっていた。
その恐怖心を「じぇじぇ!!」と驚きたくなるような方法で克服した。約5年前の世代から、仙台育英(宮城)や横浜(神奈川)といった全国の強豪校に電話をして、飛び込みで練習試合を申し込むようになった。試合慣れした結果、甲子園常連校の光星学院や青森山田にもおじけづかなくなり、創部13年目で聖地への初切符を手にした。
選手は全員が青森出身。アルプスからは戦後の流行歌「リンゴの唄」も聞こえる。「目標は日本一。目の前の試合を一歩一歩戦っていきたい」と外川。甲子園に聖愛旋風を巻き起こす。